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アベンジャーズ ◆ Marvel's The Avengers [いんぷれっしょん]

あべんじゃーず.jpeg 娯楽作品を、ごく大ざっぱにカテゴリー分けするとしたら、等身大の人物の身近なエピソードをモチーフにしたものと、超人的な能力を持ったヒーローを主役に据え、現実離れした設定にしたものという分類があり得るだろう。(都合により、人間以外の動物などが主役のものには目を向けない) 

 前者代表が邦画の「寅さん」シリーズのようなものとすれば、このアベンジャーズは、究極の後者だ。しかも並居る6人の超人は、全員が主役なのだから、それらが束になって登場する本作は、配給側の放つ嫌らしいくらいの自信に充ち満ちている「これが映画だ!」というコピーにも一定の説得力はある。ハリウッド以外では制作不可能、映画史上最も豪華絢爛の地位を占めるであろうSF大作は、予想に違わず、超が付くほどのスピード感と、ド派手なアクションで魅了してくれた。 確かに「これも映画だ」った。

 今回映画化されたヒーロー達のなかで最も登場が早かったのが「ハルク」で2003年 次いで「アイアンマン」の2008年 「ソー」、「キャプテンアメリカ」と続いている。これらの作品群のなかで、アベンジャーズが意識されているのはアイアンマンからで、S.H.I.E.L.D.の登場と共に、こういった企画が進んでいたのだろうことは容易に想像が付く。ちなみに、最初のハルクは、制作スタジオも現在のマーベルではなくユニバーサルなので、あとから付け足されたのだろう。(バナー博士のキャスティングも制作される毎変わってるし)

 さて、その内容はというと、故郷を追われたソーの義弟ロキが、宇宙人と組んで地球を支配しようと企む。そのために、神の国と地球とを出入りするトンネルを開けるために必要なエネルギー源、コズミックキューブを奪うためいろいろな策略を巡らすというのが前半。そして、後半は宇宙人の軍隊が地球に舞い降りてきて、ヒーロー達と全面バトルを繰り広げるというのが見せ場になる。要するに、壮大な兄弟げんかに巻き込まれた地球(アメリカ)のヒーロー達ということだ。前提となる過去のエピソードや設定を忘れてしったという方々には、親切な基礎知識解説サイトもあるので心配いらない。

  しかし、他の団体ヒーローものとはいささか違うのが、もともと真打ち級の役者ばかりが揃っている上に、それぞれが個人的な事情も抱えているので、いくら地球の危機とはいえ、すんなりチームワークで乗り切ろうという方向に行かないところだ。やけにリアリティがあって面白い。あるいは、権力者の打算が見え隠れするような微妙な演出も、大人の目を意識しているのは明らか。詰まるところ、大人も子供も楽しめる作品なら二倍儲かるだろうから、投資戦略として非常に正しい。お子様向けと大人無向けをはっきり分けていたり、たまに二股かけてもずっこけまくる日本国内の映画製作会社も是非見習うべきだ。 

 そして、更に舌を巻くのは、これだけのヒーローを集めておいて、その描き方が非常にバランスが取れているところだ。キャスティングには順番が付けられているので、スターク=アイアンマンが一応トップにクレジットされてはいるが、活躍シーンのボリューム、深さ、そして何よりかっこよさは、全てのヒーローにほぼ同量割り当てられている。誰かが主役で、その他大勢的で無いところは、こういった作品の中では図抜けているのではなかろうか。これまで映画化されていなくて脇役になりかねないヒーロー、ホーク・アイと、ブラック・ウィドゥもにも、過去のエピソード披露や、敵に洗脳されるという設定をすることで存在感を高めるあたりは、ニクイとしか言いようがない。

 それにしても、もともとコミックにあった設定とはいえ、こんな豪華絢爛な映画を作ってしまうアメリカの映画産業は、ハリウッドの斜陽が伝えられ久しい今日においてさえ、まだまだ追随を許さない資金力とパワーの凄さを見せつけられると、脱帽するばかりだ。何たって、出演したヒーローの役者一人のギャラだけでも、庶民の稼ぐ一生分を軽く凌駕する金額だろうから、その合算額など想像したくもない。

 こうして、マーベルヒーロー軍団の顔見せ興行的な本作の次には、当然続編が企画されるだろうから、それまでの間に、例えばキャプテンアメリカのスーツを、スターク社の技術でもっと武装するとか、バナー博士が変身しても理性を無くさないような新薬を開発するとか、チームとしての戦闘力アップを図っておいてもらいたいものだ。で、次回作に期待する最も肝心な点は、もっと強力な敵を寄こしてくれ・・というところだな。

オマケ:この作品でIMAXシアターの初体験をしました。スゴイ!3Dに最適化されたとは思えない映像は、イマイチしょぼかったけど、あのでっかいスクリーンと、スーパー音響に包まれるような感覚はクセになりますね。初めてサラウンドを体験したときに匹敵する驚きでした。

オマケ2:アイアンマンがミサイルを抱いて宇宙に飛び出した後力尽きて落ちてくるシークエンスは、あの国産名作漫画サイボーグ009と002が、ブラックゴーストと差し違えるラストを彷彿とさせ、別の意味でじーんとしてしまいました。

2012/09/13 109シネマズグランベリーモールにて


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コメント 2

つむじかぜ

オマケ2に同意!
009の最終回は泣けたなぁ〜
by つむじかぜ (2012-10-04 01:59) 

たんたんたぬき

つむじかぜさん、でしょ~?
by たんたんたぬき (2012-10-04 18:44) 

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